リッチな国はドケチ?
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韓国では、大統領専用特別機を海外から導入することが話題になっている。
今、大統領は大韓航空とアシアナ航空からそれぞれ一機を貸しきり、外国訪問などの際に交替で搭乗することになっている。
航空会社からレンタルするより、アメリカ大統領のような「空中の大統領執務室」のように機能できる特別機を持った方が、費用が安いという賛成論と、新興工業国に仲間入りしたばかりの国はそんな贅沢なことをしないほうがいいという反対論は、長い間対立してきた。
去る六月に韓国の済州島で行われた韓国・東南アジア連合のサミットの後、韓国のある閣僚はメディアにこういうエピソードを披露した。
この閣僚は、金浦空港の待合室で済州行きのフライトを待っていた際に、シンガポールの李顕龍首相と鉢合わせした。ほかの外国の首脳は済州まで特別機で直行したのに対し、一人当たりGDPはアジアで一番高い国であるシンガポールは、首脳の特別機がなく、李首相は定期便で仁川空港へ向い、また金浦空港で済州行きの国内便を乗り換えなければならない。
「シンガポールは裕福な国で、首脳専用の特別機を購入する財力は十分あるが、それにもかかわらず政府首脳は定期便で外国を訪問する。韓国はもっと、シンガポールのような国に見習うべきだ」と、その閣僚は感想を述べた。
ドケチをするリッチな国はほかにもある。一人当たりGDPは世界でトップツリーに数えられるある北ヨーロッパの国の大使は、ほかの国の大使より古惚けた車を使っている。なんと、その国は大使に公用車を提供せず、大使に赴任する際、自家用車を赴任先に運び、それを仕事用にするわけだ。
宴会もそうだ。裕福な国であればであるほど、料理の数が少なく、質もイマイチ。宴会にかかる費用は国民から厳しく審査されるから、無駄遣いをすれば、叩かれるか、運が悪ければ、くびになるからだ。
今まで行ってきた宴会の中で、もっとも豪華なのは、東京九段の朝鮮総連で行われた金正日総書記の誕生日祝宴だった。北朝鮮で飢饉が発生したと報道されたばかりが、その祝宴は肉の林と酒の海とも比喩できるほど贅沢だった。民衆は餓死しても、偉大な将軍の誕生日を盛大に祝うべきだ、というのは専制国家の論理。
なるほど、独裁者は民主制度を嫌うのはそれなりの理由がある。国を丸ごと自分のポケットに入れ、何にも恐れず贅沢三昧できるという大きなメリットがあるではないか。
民主主義を拒む国のリーダーの思惑は、理念の違いではなく、やばり、自分の都合には悪いからだ。ドケチしなければいられないリッチな国の首脳たちを、金総書記は「お前達はかわいそう」と冷笑しているかもしれない。
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